ファクトブック / Factbook

―― データを、組織の血肉に変える。

意思決定が「1日」から「数分」へ。
ファクトブックは、社会と組織を“観測しながら変革する”ための実践型データ活用プログラムです。

📘 ファクトブックとは

ファクトブックは、七夕研究所とシンギュレイトが共同で開発した、
「制度設計R&D × データエンジニアリング」 の実践体系です。
目的は明確です。
組織の勘と感情に依存した意思決定を、事実(Fact)と学習(Learning)によって更新する。
ファクトブックは、データを単なる分析材料ではなく、
組織の制度そのものを変えるレバーとして位置づけます。

🧭 背景 ―― 社会が変わるスピードに、意思決定が追いついていない

現代の企業・行政・組織における課題は、
「データが足りない」ことではありません。
むしろ、データは溢れています。
問題は、
そのデータが、誰の意思決定にも使われていないことです。
報告書はつくられるが、行動は変わらない。
ダッシュボードはあるが、現場では使われない。
ファクトブックは、こうした“データと行動の断絶”を修復するために設計されました。

💡 ファクトブックの思想体系

ファクトブックは、単なるデータプロジェクトではなく、
「データを制度に変える」ための思想体系を備えています。

1. 事実(Fact)から始める

現場の声や行動データ、社会調査結果などを「観測」し、
組織が無意識に持つ“前提”を明らかにし、学ぶために食らいつき、いつものデータをいつものとおりに語れるまで守・破・離の「守」にとりくみます。
これは、CI²事業部(理学)の領域です。

2. 解釈(Narrative)を共に編む

観測したデータを、経営者・現場・研究者・AIが**共働知(Co-Intelligence)**的に読み解く。
分析ではなく、意味の設計を重視します。
さらに、ここではじめて守・破・離の「破」を意識します。当たり前ではない結果が出てくるとき、そこには必ず理由があるはず。理由に食らいついていきます。

3. 制度(System)へ接続する

発見された知見を、制度・組織・意思決定ルールへ反映。守・破・離の「離」です。
社会デザイン事業部(工学)の知見を活かし、制度化と検証を繰り返します。

⚙️ 実装構造 ―― 「観測」から「制度」までを一気通貫で

この循環を支える実践プロセスを、七夕研究所では野中郁次郎の名前を借りて「SECI プロセス」と呼びます。
一度きりの分析ではなく、変化する組織を継続的に観測し続ける仕組みです。

🧩 プログラム構成

フェーズ内容実施主体
1. 現状分析課題ヒアリング・データ棚卸し・仮説構築七夕研研究員+経営層
2. 観測設計Freeasy等を用いた調査・社内データ解析CI²事業部+データチーム
3. 解釈対話ファクトワークショップ(経営層・現場・AI協働)双方
4. 制度設計意思決定ルール・教育・マネジメント制度への反映社会デザイン事業部
5. 再観測半年~1年後に再分析・再調整七夕研+クライアント

🧠 ファクトブックが生む変化

観点従来ファクトブック後
データ活用分析は一度きり意思決定が学習サイクル化
組織文化“声の大きい人”が決める“事実”が対話の中心になる
経営速度月次・週次判断日次・数分単位での修正が可能に
チーム構造部門単位で分断ワンチーム・現場直結の共働体制

🏛 社会的意義 ― 「データで社会を観測する文化」を育てる

ファクトブックは、
AIやデータが人間を代替する時代において、
**「データが人間の意思を支える」**構造を再設計する挑戦です。
データとは、社会を観測するための倫理装置である。
―― 七夕研究所・ファクトブック思想体系より

🧰 提供サービス

項目内容
Factbook Workshop経営層・現場が共にデータを読み解く対話型セッション
Factbook Reportデータ分析+制度設計提言を統合したレポート(定性+定量)
Factbook R&D Partnership社会調査・制度デザインを含む長期共同研究型契約
Factbook for Public Sector行政・教育・地域向けの社会データ活用モデル構築支援

📊 実績・連携事例

 いずれも(株)シンギュレイト様の実績です。
 LIFULL株式会社様、薬王堂HD様
地域・小売領域でのデータ分析・制度設計支援を実施。
「現場直結のデータ戦略」開発に伴走。高速意思決定を支える共働分析体制の構築。
 

🪞 最後に ―― データを文化に変える


ファクトブックの目的は「分析」ではない。
それは、組織が現実と誠実に向き合うための習慣を取り戻すことにある。
事実を見つめ、語り、制度に落とし込む。
そのサイクルを繰り返すことが、社会を動かす最小単位です。

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